透析患者数は年々増加し、治療を受けているにも関わらず合併症となり透析を余儀なくされる方が後を絶ちません。なぜ予防出来ないのでしょうか?今回は合併症の一つ糖尿病性腎症についてです。
薬で“恐ろしい糖尿病合併症”が予防できないのはなぜか?
ブドウ糖をエネルギーに変えるインスリンの分泌低下により、高血糖が続く状態が糖尿病です。改善するにはインスリンを分泌する膵臓機能を活性化をする事が必須です。しかし、薬は高血糖を抑える事が目的で、膵臓の機能が改善される事とは違います。逆に副作用により膵臓の働きを低下させる為、改善しずらい体になり、薬が増えるなど悪循環に陥ります。使われずゴミとなった糖は酸化して様々な悪さをし、神経、網膜、腎臓など全身に悪影響を及ぼし合併症を引き起こします。薬は身体を改善するものではないのです。
透析は、腎臓全ての働きを代用できません!
高血糖状態が続き、腎臓にまで合併症(糖尿病性腎症)が進行し悪化すると透析を受ける事になります。腎臓の働きは、血液をろ過し体内のゴミを尿とし排出したり、血圧のコントロール、赤血球の生成などの働きがありますが、透析は血液のろ過を人工的に行う為腎機能低下が進行し、一生透析となります。様々な悪影響が重なるので他の病気が併発しやすく、悪化の一途を辿ります。
糖尿病合併症予防し、透析を避ける為には、バランスの良い栄養が欠かせません!
現在行われている治療は、あくまで対症療法で根治治療ではありません。糖尿病性腎症などの合併症や透析を予防するには、膵臓で分泌されるべきインスリンホルモンの産出に不可欠な必須栄養素(必須アミノ酸・必須ビタミン・必須ミネラル)を摂取し、糖尿病を予防改善することがもっとも大切なのです。
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