生活習慣病のひとつ、高脂血症は、病院では早期の段階から薬物治療が開始されますが、その副作用が大病の原因となっている症例も多く、近年警鐘を鳴らされています。今回は高脂血症についてです。
高脂血症とはどんな病気?
血液中の脂質量が調節できなくなり、LDLコレステロールや中性脂肪が必要以上に増加し、HDLコレステロールが少ない状態が続く病気です。最近では脂質異常症と言われています。基準値は、男女差、年齢によって変わってきます。
コレステロールや中性脂肪は、悪者ではありません!
コレステロールは、ホルモン(性ホルモン、副腎皮質ホルモン等)、胆汁酸や細胞膜の材料で、免疫にも関わる大事な脂質です。悪玉(LDL)コレステロールは、体の各所に必要なコレステロールを血流に乗って運び、善玉(HDL)コレステロールは、血管壁に沈着したり余ったコレステロールを回収し肝臓に運び動脈硬化を予防する働きがあります。また、中性脂肪は、筋肉を動かすエネルギーの元となり重要な働きがあります。つまり、私達の身体にはコレステロールや中性脂肪も必要なのです。
コレステロールを必要以上に下げると恐ろしい病気に!
加齢と共に、ホルモン分泌力や免疫力は低下します。特に女性は、更年期以降は身体の変化が大きく、ホルモン分泌を整えたり、健康を維持するために、若い頃以上にコレステロールの生成が必要となります。コレステロールは低すぎる方がかえって危険で、加齢で数値が上昇するのは自然の法則なのです。しかし、病院では高脂血症薬を投与します。横紋筋融解症や肝機能障害など強い副作用を伴い、むしろ怖ろしい病気の原因になる事が欧米でも指摘されているのです。
高脂血症(脂質異常症)予防改善にはバランスの良い栄養が欠かせません!
高カロリー、高脂肪や不規則な食生活によって必須アミノ酸・必須ビタミン・必須ミネラルが不足する事で、LDL・HDLコレステロールのバランスが崩れたり、中性脂肪の代謝不良が起こるのが、高脂血症です。正しい食生活を心がけ、バランスの良い栄養(必須アミノ酸・必須ビタミン・必須ミネラル)を摂る事で、高脂血症の予防改善につながります。