油断禁物の秋!
今や日本人の約6人に1人と言われる花粉症。春先のスギ、ヒノキのイメージが強いですが、秋にも花粉症はあります。空き地などに繁殖する雑草が引き起こし、春の花粉症に比べれば症状は軽いですが、風邪と思い込んでいる人も多いようです。
秋のアレルゲン
花粉
ブタクサ、ヨモギ、セイタカアワダチソウといったキク科の植物、クワ科のカナムグラ、イラクサ科などが代表的です。また、秋咲きのスギ花粉も報告されています。
ダニの死骸
梅雨時期から始まって7月にピークを迎えるダニの寿命は約3ヵ月。秋の始め頃には、室内の見えないところに寿命を迎えたダニの死骸が増えます。それらが干からびて粉々に砕け、目に見えない程のたんぱく質のチリとなって空中に浮遊すると、花粉と同じように、呼吸器などから人体に入り込んで、アレルゲンとなってしまうのです。
原因は「免疫バランス」!
本来、私達の体には外部から体内に侵入してくる「外敵」に対して、退治しようとする働き=免疫が備わっています。 その免疫が、本来無害であるはずの花粉やダニなどの異物に対して過剰に反応してしまい、鼻水・くしゃみ・鼻づまり・目の充血やかゆみ、流涙など体にとって都合の悪い結果を引き起こすのが、アレルギー反応です。
これが目や鼻で起きれば花粉症、気管支で起こればぜんそく、皮膚で起こればアトピー性皮膚炎となります。 またこの時期は夏の暑さによって体力や免疫力が低下している事も多い為、症状が重くなってしまうこともあります。
免疫バランスを乱す原因とは!
■栄養バランスの乱れ
加工食品やインスタント食品などの普及による添加物の増加、野菜や果物などの食品自体のビタミンやミネラルの低下、必須栄養素の不足など。
■増えるストレス環境
ストレス社会、睡眠不足、住環境の変化、大気汚染など。これらストレスが、自律神経のバランスを乱し、免疫バランスをも乱します。
子供も要注意!
春の花粉症は30~40代が多く発症しますが、秋の花粉症は公園や土手で遊んでいるうちに子供でも発症します。家に引きこもる子供が秋の花粉症が原因だったというようなこともあるようです。
また花粉症の人の多くは、アレルギー体質によりハウスダストにもアレルギー反応を起こしやすい為、症状が悪化し、長期化する場合があります。
アレルギー体質を改善するには!
免疫システムを正常に働かせること
免疫細胞、神経など体全ての材料となるバランスの良い栄養を摂ることで、過剰になった免疫システムを正常に働かせることが出来ます。
しかし、これには時間がかかる為、まずは今の免疫バランスを整える機能性成分をバランスよく摂ることで、症状の緩和につながります。
原因物質に近寄らない
秋の花粉症の原因植物は高さがせいぜい2メートル位しかなく、上空の強い風に乗って数キロ先まで花粉を飛ばすスギやヒノキとは異なり、花粉は数十メートルしか飛散しない為、原因となる植物に近寄らないだけでも十分予防出来ます。