No.19 「ミトコンドリアさぼり」症候群 【予防医学コラム】

ミトコンドリアとは!

img01_1811ミトコンドリアとは、細胞内にある小器官で、独自のDNAを持っています。細胞内にクモの巣のように広がっていて、互いにくっついたり離れたり常に形が変化しているので「糸=ミト」「粒子=コンドリオン」という意味から「ミトコンドリア」と呼ばれています。細胞一つには百~数千個含まれていると言われています。

 

生命エネルギーの生産工場です!

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ミトコンドリアは、食べ物から取り入れたブドウ糖を呼吸によって取り入れた酸素と反応させて、「二酸化炭素」と「水」と「エネルギー」に変える働きをしています。エネルギーは、体温を保ったり、筋肉を収縮したり、物事を考えたり、体に必要な物質の合成や分解をする時などに使われます。

ミトコンドリアは、全身のエネルギー生産の約95%を担っていて、私達が生きていくためにはなくてはならないものなのです。

 

ミトコンドリアが働かないと…?

img04_1811全身の約60兆個の細胞にあるミトコンドリアが全てしっかり活動していると、体温は正常な36.5℃前後になります。36.5℃以下の人は、ミトコンドリアの働きがかなり低下し、エネルギーをうまく生成できていないと考えていいでしょう。体温が低く体が冷えていると代謝も下がりますので、全身に様々な症状が現れます。

 

疲れやすい、なにもやる気が起きない、常に体がだるい

寝起きが悪い

太りやすい、やせにくい ⇒ ダイエット出来ない

お肌に疲れやたるみができる ⇒ 若々しさが失われる

 

エネルギー生成に欠かせない3つのポイント!

1.「とる」 = 食べる

ミトコンドリアなど細胞や酵素の材料となる必須栄養素 (たんぱく質、ビタミン、ミネラル)をバランスよく摂る

2.「だす」 = 分泌する

1.を材料に、体内で必要な物質(エネルギーや酵素など)を作り出す 

3.「へらす」 = 代謝・排出する

使われた水や二酸化炭素などの老廃物を排出する

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どうして働きが低下するの…?

 年 齢 

ミトコンドリアのDNAは細胞核のDNAより約10倍も老化が早いことが知られ、健康な人でも、年齢を重ねると働きは最大40%低下すると言われています。また、ミトコンドリア内にはコエンザイムQ10という補酵素が多く存在し、エネルギーを作り出す手助けをしています。このコエンザイムQ10は本来肝臓で作られますが、年齢を重ねるにつれ、これらを作る働きも低下していきます。

 

 生活習慣 

栄養バランスの乱れ、ストレス、睡眠不足、運動不足、疲れなどによっても働きは低下します。

 

そこで、α.Q.Lのバランスが大切に!

ミトコンドリアの材料であるバランスのよい栄養をしっかり摂ることはもちろんですが、それに加え、糖分を効率よくエネルギーに変換させる「αーリポ酸」、脂肪を効率よくエネルギーに変換する「コエンザイムQ10」、そのコエンザイムQ10 のところへ効率よく運ぶ「L-カルニチン」、脂肪燃焼を活性化する「CLA(共役リノール酸)などの機能性成分とビタミンB群などの栄養をバランスよく摂ることで、ミトコンドリアの働きを高めることができます。

ミトコンドリアの働きが高まれば、最大のエネルギー代謝である基礎代謝が高まり、いくつになっても美しく若々しい体を保ち、健康維持はもちろん病気の予防ができるのです。

 

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