体の不調、感じていませんか?その不調の原因はストレスかもしれません。疲労度診断であなたの健康状態をチェックしてみてください。
ストレスとは精神的・肉体的に負担となる刺激や状況のこと。日常生活で起こる様々な変化=刺激がストレス要因です。
私達の体は、ストレスが加わってもすぐに病気につながらないように、ある程度まではストレスに適応できるような仕組みを持っています。 ところが、適応能力の限界を超えるストレスが加わったり続いたりすると、心だけでなく体に大きな影響を与えてしまうのです。
1. 体になにか刺激(ストレス)が加えられると、視床下部から脳下垂体を通して、副腎からストレスに対抗するホルモン(副腎皮質ホルモン、副腎髄質ホルモン)が分泌されます。
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2. そのホルモンが、自律神経を介して各器官に作用し、刺激(ストレス)が体に与える影響を最小限にしようとする防御反応がはたらきます。【反応期】
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3. しかし、刺激が一定の限度を超えて長く続いたり、強い刺激が加わると、体内での防御体制が破壊され、体内に様々な変調をもたらします。【抵抗期】
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4. この状態が長く続くと、食欲の低下、筋肉の緊張、疲労感、不眠、イライラ、憂うつなどいわゆる「ストレス反応」となって現れるのです。【疲弊期】
緊張したり恐怖を感じた時、心臓がドキドキしたり汗をかいたりするのも、ストレスから体を守ろうとして起こる反応です。
私たちの生命活動は、自律神経によってコントロールされています。
例えば、心臓を動かしたり、血圧を調整したり、体温を調節をしたり、食べたものを消化吸収したり、老廃物を排出したりなど、生命維持の為に無意識に働くのが自律神経です。
ストレスから体を守るためにホルモンを分泌するのも、この自律神経の働きです。
自律神経には、車に例えると、アクセルのような働きをする「交感神経」とブレーキのような働きをする「副交感神経」があります。交感神経が働いている時には、心身が緊張し、エネルギーは消費されます。反対に、副交感神経が働いている時には、穏やかな状態にもどそうと心身を落ち着かせたり、エネルギーを保持しようとします。これら二つの神経がシーソーのように働き、各臓器や器官のバランスを保っているのです。
しかし、長期間及び継続的にストレスにさらされていると、交感神経ばかりが優位に立ってしまい、副交感神経がうまく働かなくなり、バランスが崩れて、様々な病気を招くことになります。
現代人は心身のストレスが大きく、疲れや様々な不調は、自律神経の乱れが原因であることがほとんどです。
本来ストレス反応とは、ストレス(刺激)が体に与える影響を最小限にしようとする防御反応ですが、刺激が長く続いたり、強い刺激が加わると、コントロールしている自律神経のバランスが狂い、体内に様々な不調を引き起こすのです。
万病の元と言われ、悪いイメージが強いストレスですが、“悪いもの”だけではありません。ストレスは、少なすぎても問題があるのです。
例えば、「疲れ」というストレス反応が生じなければ、働きすぎて体を壊してしまいます。また、「不安」や「不満」というストレス反応が生じなければ、努力をするエネルギーも生まれないかもしれません。
良いストレスは、何かを達成させる原動力になったり、何かを頑張るための適度な刺激となります。目の前の課題や試練(ストレス)をクリアすることで人間的に成長できたり、充実感や達成感、満足感を得られるのです。
毎日が何の緊張もなく、ただ漠然と過ごしているとしたら、それは心やからだを鈍らせて退化させてしまうことにつながります。
適度なストレスは、思考や行動を活性化し、快適で張りのある、充実した生活にしてくれるのです。そして、それによって私達はより成長していけるのです。
ストレスにうまく対応し、健康な体を維持するためには、肝臓や副腎、自律神経、ホルモンなどの体全ての材料である必須栄養素を毎日バランスよく摂ることが基本です。
必須アミノ酸8種類
副腎や肝臓、神経、血液など体全ての細胞の元となり、その働きをつくる栄養素。たんぱく質を体内で消化(分解)したものが“アミノ酸”です。
必須ビタミン13種類
たんぱく質の働きに不可欠で、潤滑油的な働きを行う栄養素。たった一種類が欠けても、たった一種類を体調に摂りすぎても様々な障害を引き起こします。
必須ミネラル18種類
たんぱく質やビタミンの吸収や働きを助け、ホルモンや酵素などの構成成分として欠かせない微量栄養素。
休養と睡眠 脳と体を休める
睡眠はストレスで受けたダメージを細胞レベルで回復する効果があり、今日溜めたストレスを翌日に持ち込まないという意味ではとても大切です。逆に睡眠時間が短いことでストレスの緩和と蓄積のバランスが崩れ、ストレスが溜まる一方になってしまいます。 就寝前に強い光(テレビ、スマホ)や刺激を避けることもポイントです。
深呼吸 自律神経を整える
深呼吸は、交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態に切り替え、自律神経のバランスを整えてくれます。 ゆっくり息を吸って、できるだけゆっくり、20秒くらいかけて吐きます。空気を全部出し切るイメージで、吐くことを意識するのがポイントです。
入浴 心身の緊張をほぐす
入浴はリラックス効果が高まる副交感神経の働きが活発になり、質の良い睡眠にもつながります。心身の緊張をほぐし、血行を良くして新陳代謝を高め、体内に蓄積された老廃物を体外に排出もしてくれます。 ぬるめのお湯にゆったりと時間をかけて浸かることがポイントです。
適度な運動 脳の活性化
運動はストレス緩和に効果があるセロトニンやエンドルフィンの分泌を促します。特にジョギング、ウォーキング、サイクリングといった一定のリズムを刻むリズム運動は幸せホルモンの一つとされているセロトニンを活性化し、副交感神経の働きを高めて自律神経のバランスを整えてくれます。 激しい運動は逆に疲労感を与え、体にとって悪いストレスになります。自分が心地よいと感じるレベルの適度な運動を続けることがポイントです。
アロマテラピーや音楽など 疲れた心と体をリフレッシュ
アロマテラピーや心地よい音楽は自律神経のバランスを整え、心身の不調を和らげたり、ストレス解消に役立ちます。気持ち良いと感じる香りや音楽で、疲れた心とからだをリフレッシュ!
張りのある充実した生活を送るためには欠かせないストレス。ストレスを避けることを考えるのではなく、ストレスとうまく付き合っていく方法を見つけましょう!