HERBA Preventive Medicine Academy
予防医学の推進をテーマに、「研究・開発・実践」及びその「ネットワーク」を通じて予防医学への知識と意識の向上とともに、その大切さや価値への訴求、そしてその成果を通じて社会生活に貢献すべく活動しています。
学術研究とその実証
健全な成長や健康維持及び病気の予防・改善にとっての基本は食物です。 つまり、生命体を構成・成長・再生させその働きに不可欠な必須栄養素群を「必要な種類・量・バランス・質」という4つのポイントで摂取していけるか?ということが重要なのです。
更に栄養素以外でも食品成分には、生理活性物質といわれる大切な成分があり、我々の健康や病気の予防と改善に大きな役割を果たしています。
小宇宙ともいえる人体の働き、健康や病気の予防・改善は、食品・栄養成分の組み合わせによって大きな影響を受けています。これらの食品・栄養成分の特徴や特質を有効的に組み合わせた”栄養プログラム食品”が、従来の栄養学を越えた生理学的効果を、予防医学的に研究・検証しています。
人体の生命活動に不可欠な3大機能とも呼ぶべき、「神経系とホルモンの働き」、「肝機能の酵素の働き」そして、「免疫系と抗体の働き」に対して、ヘルバの栄養プログラム食品が良い影響(効果)を予防医学的に与えるか、などを学術的に研究・検証しています。
■「成長・発育」への有効性
■「神経系・ホルモンの働き」
■「肝機能・酵素の働き」
■「免疫系・抗体の働き」
■その他/生理学的効果の研究・検証
病態モデルでの臨床試験によって食品・栄養成分の特徴・特質を組み合わせた栄養プログラム食品での予防医学的効果(予防・改善)を学術的に研究・検証しています。
■「アレルギー/アトピー性皮膚炎」への予防・改善効果
■「がん」への予防・改善効果
■「糖尿病」への予防改善・効果
■その他/各種病態モデル試験
『ゲノム科学がひらく医療』
帝京大学薬学部 名誉教授 薬学博士 山崎正利先生
山崎先生は、バイオサイエンス(生物科学)研究や免疫治療学研究の日本における第一人者としてご活躍され、ヘルバ予防医学研究会顧問として、長年ヘルバ製品をご研究いただいております。
ゲノムとは、遺伝子(DNA)全体のことを表しますが、今講演では、食が、ゲノムつまり体全体の健康に及ぼすいろいろなお話や、ヘルバ製品の研究データなど多岐に渡るお話がありましたので、ご紹介いたします。
私たちは毎日の食事から、約100種類の体をつくったりエネルギー源となる”栄養素”と、約1万種類の長い時間をかけ健康に影響を与える”非栄養素”を摂っています。
例えば”非栄養素”のポリフェノールやフラボノイドは、非常に強い”抗酸化作用”や”解毒酵素誘導作用”を持っていることがわかってきています。私たちは加齢に従って抗酸化力や免疫力が確かに低下しますので、これらの働きの影響は大きいと言えます。
抗酸化作用には、血管壁の内側にある酸化した古い脂質を、マクロファージ(白血球の一種)に食べさせ処理するという重要な点もあります。ですから、”非栄養素”の抗酸化作用により酸化した脂質を作らないことと同時に、処理をしてくれるマクロファージの材料となる”栄養素”をしっかり摂ることも、動脈硬化症の予防・改善に重要です。またそれによって、マクロファージは免疫細胞ですから、免疫力を高めることにまで良い影響があるのです。
通常、薬は病気と1対1の対応ですが、ヘルバ製品の実験では、薬とは異なる病気や健康への様々な効果がみられました。
例えば、マウスに抗がん剤を注射した後の免疫抑制阻害や体調維持効果実験、また肝障害を起こしたマウスでの実験では、いずれも通常食を食べているグループではかなりの体重減少がみられますが、ヘルバ食グループではそれがみられない・・・食欲も旺盛で、数値も良いことがわかりました。
また水没ストレスによるストレス対抗性実験では、生存時間からかなりの強さがみられ、アレルギーを起こしたマウスの実験では、腫れが非常に抑えられています。
抗腫瘍効果実験では、腫瘍の増殖が抑制されるだけでなく、生存率が通常食グループと1割違う・・・つまり例えば60才の1割なら6年寿命が延びるというような結果が出ました。
糖尿病モデルのマウスでは、水を飲む量や肝数値、免疫障害など劇的な効果でした。
食品をいろいろ研究していますが、ヘルバ食のデータがここまで効果が出るとは想像していませんでした。
しかし”栄養素”と”非栄養素”の複合化された力でなら、バランスの上で成り立っている私たちの体の、”病気”というバランスを崩した状態を、相乗的に元に戻すことができる・・・これがヘルバプログラム食品の特徴です。
病気の予防・改善、時に遺伝子で規定された寿命でさえ、食によって延ばすことができるということを示しています。
紀元前に、ギリシャの医者ヒポクラテスが言った「食は医術の基本なり」・・・どんなに医療が進歩して遺伝子治療の様な最先端の治療が行われる時代になっても、やはり体を基本からささえているのは”食”です。
免疫系・ホルモン系・神経系を連動させ、”栄養素”であるたんぱく質を材料に、遺伝子の無限の組み合わせにより新型インフルエンザに対抗する”抗体たんぱく”もつくりだすことができるのです。
食品の効果が単品でいろいろと考えるより、毎日の食品から”栄養素”と”非栄養素”を、オーケストラのハーモニーの様に複合的に摂ることによって良さを発揮できるので、予防の面でも改善の面でも、時間をかけてDNAに大きな影響を与えることができます。食を通じた智恵と工夫が健康を保つ上で非常に大切であることを、ヘルバ食のデータを通して皆さんにお話させていただきました。
『ヘルバの予防医学とは!』
株式会社ヘルバ 代表取締役 冨田英治
予防医学の発展に伴い、日々の研究により製品もパワーアップしています。なぜ”予防”なのか、なぜ”食”なのか、なぜ”ヘルバ”なのか・・・山崎先生の実証してくださったデータを踏まえながらのお話をご紹介いたします。
ヘルバの予防医学の考え方は、20年来各地で開催している予防医学フォーラムで、食べ物と病気の関係について、様々な例を挙げて皆さんにお伝えしてきています。
その基本は2つ、「食べ物は、いろいろな物を食べ併せないと効果がないこと」と、「薬を使うことで、症状は抑えられても病気はよくならないこと」です。 皆さんの体は、”栄養素”からつくられていますので、病気も”栄養素”を届けることでしかよくならないのです。
「とる」つまり食べないと私たちは健康を維持できません。しかし食べ方を間違えると、病気を起こしたり寿命を縮めます。ヘルバでは健康に必須の栄養素を「種類・質・量・バランス」を研究し、プログラムしています。山崎先生のおっしゃるオーケストラですね。栄養素を吸収できるように「とる」ことで、インフルエンザの時に必要な抗体をはじめホルモンや酵素など健康に必要な物質を「つくり出す」ことができるのです。「つくり出」して健康の役にたった後、新陳代謝して「へらす」つまり不要になったものを捨てること・・・これができれば私たしは健康を保てるのです。
”栄養素”を体に届け、”非栄養素(機能性食品)”で体の働きを強化・・・まさにハーモニーです。体には正しい働きを保つためのバリアがあるので、正しいバランスで吸収できるように食品を摂らなければ、健康のためには働かないのです。
大切なのは・・・テレビやセールストークに惑わされない正しい知識を持つこと、そして良い心がけを持ち実践することです。
『ヘルバ食品における病体モデル試験の研究発表』
日本大学総合科学研究所 主任教授 塚本昭二郎先生
国際アルコール学会の講演の合間をぬって、ヘルバの会場にお越しいただいた塚本先生は、「抗アルコール・肝臓病・高脂血症へのヘルバ製品の有効性」についての病態モデル試験の研究発表をしていただきました。
「抗アルコールの有効性」「高脂血症への有効性」「肝臓病への有効性」
まず最初に、長時間アルコールを与え続けることによって中性脂肪・リン脂質・遊離脂肪酸・総コレステロールなどがどんどん増え、「脂肪肝」となっていく中で、”ヘルバの栄養プログラム食品とアルコ・ビオを与える”と様々な「脂質の増加の抑制」ができること、また「細胞を傷つける過酸化脂質を抑制し除去する」ことが発表されました。
次に、急性アルコール実験についての発表があり、アルコールをアセトアルデヒド(毒性物質)、酢酸と代謝していく過程で、二日酔いの原因となる「アセトンや乳酸の増加を抑制する働きがヘルバ製品にある」こと、脂肪肝の原因である「中性脂肪の増加をヘルバ製品が抑制する」ことなどをグラフ資料使って説明していただきました。
途中、黄色人種にはアセトアルデヒドを分解する酵素がない人が4割いるが、そのおかげでアルコール中毒患者が少ないという話を留学中の体験談を交えて、難しい内容を私たちが身近に感じられるように解りやすくお話していただきました。